• テキストサイズ

【進撃の巨人/リヴァイ】心の氷が溶けるまで。

第5章 所属班発表と、奇行種との遭遇




…え?近づいてくる?

と思ったらグイっと腕を引っ張られて振り向かされる。
そこにいたのは、何とリヴァイだった。

リヴァイは始め伝言を伝えて戻ろうとしたが、人が話してるのに
振り向きもしないティアナに後からイラついて思わずとった
行動だった。


「おい、こっちを見ろ」


予想以上の至近距離にティアナは目をそらすが、
顎を掴み上を向かされリヴァイと目が合う。


「…なんですか」


リヴァイが何も言わないのでティアナは仕方なく声を掛ける。
こんなことするより早く部屋に戻って寝たいのだが。


「…いいか、人が話してるときは顔くらい合わせるもんだ」

「…先に断ったじゃないですか」

「あぁ、確かにそうだ。だが次はねぇぞ」


リヴァイはティアナを離すと何事もなかったかのように
戻っていった。やはり第一印象で思った通り横暴だ、なんて考える。
ティアナは他の兵士たちが出てくる音で我に返って歩き出した。


・・・


リヴァイは悩んでいた。

先ほどティアナに注意しようと目を合わせたとき、
一瞬動けなかった。怖いくらい澄んだ大きな瞳から目が
離せなかった。

そして妙に脈が速くなった気がするが…まぁそれは気のせいだろう。

しかしなぜこんな状態になるのか分からずに、
ただ悩むだけのリヴァイだった。

/ 156ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp