第5章 所属班発表と、奇行種との遭遇
―翌日、初の訓練にて。
昨夜急いで戻ったはいいものの、リヴァイに掴まれたことを思い出してなぜか眠れなかったティアナは絶賛寝不足だった。
しかし人には気付かれないように頑張っていた。
「ほら、みんなティアナを見習って。ちゃんと自己管理が
できている証拠」
ナナバとティアナ以外の班員は全員眠そうにしていたから、
ナナバの注意が入った。それを聞きながら、ほんとは同じように
眠いティアナは少しの罪悪感を感じる。
「ま、こうなると思って、そんなきついメニューじゃないから」
「ナナバさん~泣」
全11人のこの班は男率が高く、その男どもがこんな(↑)状態で
ちょっときもかった。
「やぁ、諸君!元気でやってるかい?」
そこで響いたテンション高めの声。今一番聞きたくない声。
「…ナナバさん、もしかして」
「そう、ハンジたちと合同だ」
「そんなぁ~」
今度は男たちが崩れ落ちる。だからきもいっての。
特に昨夜お酒を飲んでいた人は、ここでハンジはきついだろう。
「あ!そこにいるのはティアナだよね?」
ハンジに見つかり、遠くへ避難していたティアナは仕方なく
振り返った。