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イロイロ【気象系BL】

第11章 キミ色フォルダ Root Green



「……………」
「……………」

………あれ?無反応?

俺の告白を聞いたニノは、目を見開いて固まってしまってた。

あー、やっぱりちょっと急過ぎたかなぁ…
でも俺、回りくどいの苦手だし。

前回伝え忘れてしまったこの言葉を一番最初に言わなきゃって思ってたんだよ。

沈黙が長くてドキドキする。

ニノは今何を考えてるの?
驚いてるだけ?

でも、考えてもそんなの俺には分かんないから。

俺は俺の出来ることをしよう。

反応がないなら、反応してくれるまで伝え続けるよ。

「ニノが好きです。俺と付き合ってください」
「………何言ってんの?」

何度でも言い続けるつもりだったのに、意外とすぐにニノから返事があった。

ただ、ニノはもんのすごーく怪訝な顔をしてて。

あれ?そんな反応なの?
うまく伝わってないのかな?

それなら伝わるまで伝えるよ!

「ニノが好きだって言ってるの。あ!もちろん恋愛感情としてだよ?」
「………は?」
「ニノが好き」
「………頭おかしくなったの?」

ちょっと!俺は大真面目に伝えてるのに、なんでそんな返しなわけ?

いつの間にか怪訝そうな顔から心配そうな顔に変わってるし…

そんなこと本気で心配しないでよ!

「なってないよ!失礼だな!俺は至って正常です!」
「だって…変なこと言うから…」
「変なことじゃないでしょ!俺は愛の告白をしてるの!」

きっぱり言い切ったら、ニノは今度は困った顔になってまた黙り込んでしまった。

こんな顔をさせたい訳じゃないのにな。

やっぱり今更告白し直したところで、もう遅いのかな…

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