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イロイロ【気象系BL】

第11章 キミ色フォルダ Root Green



「ねぇ、相葉くん。二宮くんと喧嘩したの?」
「最近すげー仲良かったのにどうしたんだよ?」

朝からの俺たちのやり取りを見ていたクラスメイトたちにも心配されちゃって。

やっぱり誰が見ても分かるくらい、あからさまだよね…

「あの温厚な二宮が怒るなんて…お前何やらかしたんだ?」
「どうせ、なんか馬鹿なことするか言うかしちゃったんだろ?」

おい!なんで俺が悪いって決めつけるんだよ!

でも大正解だよ!
馬鹿なことをしたし言っちゃったんだよ!

くそぅ…なんでバレてるんだろ…

でもさ、完全に俺が悪いんだけど。
だから避けられてるのも自業自得なんだけど。

これって喧嘩じゃないよね?
なんかちょっと違うよね?

だからって、正直に「告白に失敗して避けられてます」とも言えず。

「いや、ケンカってゆーか…ケンカじゃないってゆーか…うん、まぁ、ちょっとね…」
「ごちゃごちゃ言ってないで、さっさと謝っちゃえよ!」
「早く仲直りしろよ?」
「2人が一緒にいるところが見れないと私たちも寂しいよ」

モゴモゴと口ごもっていたら、それをどう受け取ったのか、みんなから激励を受けた。

「うん!そのつもりだよ!ありがとう!」

事情が分からないのに背中を押してくれる優しさに感謝して。

絶対ニノを捕まえるぞって決意を新たにする。

これだけ避けられるってことは、それだけニノを傷付けたってことなんだから。

早くニノに謝らなきゃ。
そして、告白し直すんだ。

もしかしたら、ニノは傷付いた以上に怒ってるのかもしれない。

もう俺のことなんて嫌いになってしまったかもしれない。

そう考えるとちょっと怖い。

でも、このままニノを失ってしまう方がもっと怖いから。

だから…うん!頑張るぞ!

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