第11章 キミ色フォルダ Root Green
めちゃくちゃ反省したけど、反省するだけじゃ何も変わらない。
ちゃんと行動で示さなきゃ!
とにかく少しでも早く謝ろうと翌朝メッセージを送ってみたけど、いつまで経っても既読にならなくて。
電話もしてみたけど当然のように繋がらない。
本当は家に突撃したかったけど、残念ながらニノの家を知らなくてそれも叶わず。
それでも学校に行けば必ず会える!
まずは謝罪!そのあと再告白!
意気込んで登校した週明け。
「おはよ、ニノ!話したいことがあるんだけど…」
「…ごめん、ちょっと用事あるから」
教室に入ってすぐ、もう来ていたニノの元に直行したけど、ニノは俺と目を合わせることなく席を立ってどこかへ行ってしまった。
ううう、避けられてる…
めっちゃ避けられてるよ…
分かってたけど、やっぱり凹む。
でもめげない!
めげちゃいけない!
「ねぇ、ニノ!ちょっと話が…」
「ごめん、先生に呼ばれてて…」
「ニノ!話を聞いて!」
「今ちょっと無理…」
その後も何度も声を掛けたけど、その度に逃げられて。
「ニノ!」
「………」
それでもめげずにアタックし続けてたら、しまいには返事すらしてもらえなくなった。
近付こうとしただけで姿を消してしまう。
仲良くなる前もちょっと避けられてた俺だけど、これは前の比じゃないよ。