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イロイロ【気象系BL】

第11章 キミ色フォルダ Root Green



もちろんニノは可愛い。
めちゃくちゃ可愛い。

女の子の格好をしてる時なんて、本当に俺の好みど真ん中!どストライクの美少女だし。

女装なんてしてない素のままだって、すごく可愛い。

でもニノが可愛いのは顔だけじゃなくて。

ちょっとした表情や仕草とか。

いつも穏やかでみんなに優しいのに、俺にだけ可愛くないこと言っちゃう天邪鬼なところとか。

真っ直ぐに俺だけを想ってくれるその一途さとか。

そういうの全部ひっくるめてニノっていう存在そのものが可愛くて。

もしニノがもう二度と女の子の格好なんてしないとしても、俺の気持ちは変わらない。

ニノが女の子みたいに可愛いから好きになったんじゃないから。

ニノがニノだから。
だから好きになったんだ。


………ってゆーかさ。


もうこれはちょっと惹かれてるとかいうレベルじゃないよね。

考えれば考えるほど、自分がどれほどニノのこと好きなのか気付かされる。

俺、いつの間にかニノのことめちゃくちゃ好きになってるじゃん。

なのにさ、今気付いたんだけどさ。

俺、肝心な “好き” って言葉を言ってなくない?

先走ってまたキスしちゃったけど、ニノにまだ気持ち伝えられてなくない?

「はぁぁぁぁ……」

本当に馬鹿すぎる。

一度口にしてしまったことは消せない。
ニノを傷付けてしまったことも、なかったことには出来ない。

でも簡単には諦められない。

何度でも謝るから、改めて気持ちを伝えさせてほしい。

今度こそちゃんと伝えるから。
そうしたら、また可愛い笑顔を見せてくれる?

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