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イロイロ【気象系BL】

第11章 キミ色フォルダ Root Green



「じゃあ、何が欲しいの?って聞いたら…こうなった」
「は?」

なんか絶対肝心なところを省略されたよね…?

俺の頭じゃもうちょっと詳しく説明してもらわないと分からない。

「何がどうしてこうなったって?」

だから聞き返したら、何故かニノが赤くなった。

なんかすごく言いにくそうに口ごもってるし…

え?そんな恥ずかしがるような話なの?

「あの…あのね…」
「うん?」
「女装して雅紀とのデート写真をたくさん撮ってきてって言われたの…それが何よりもご褒美だからって…」

ポソポソと呟くようなニノの声はかろうじて聞こえたけど。

「なんじゃそりゃ?」

それがご褒美?
一体どの辺がご褒美になるんだろ?

まぁ、可愛いニノの写真は目の保養になりそうだけど。

それなら俺は邪魔なんじゃないの?
俺がニノの写真だけ撮ればいいのか?

「意味わかんないでしょ?」
「うん、ちょっと分かんないね…」

女子の思考回路って謎だな…

「でしょー!」

俺が同意したら、ニノは今度はプンプンと怒り出した。

「デートなんかじゃないのにさ!何言ってんのって感じだよね!」

え?ニノが引っ掛かってるのはそこなの?
女装とか写真がご褒美とかじゃなくて?

だからあんなに照れてたの?
デートって単語を意識しちゃって?

何それ…もう可愛すぎるでしょ…

ニノの可愛さに萌え転げてしまいそうだ。

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