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イロイロ【気象系BL】

第11章 キミ色フォルダ Root Green



「ごめん…こんなカッコで…」

ニノは謝りながら泣きそうな顔を隠すように俯いてしまった。

「女装なんて学校のお祭りだから許されただけで、外でまでなんて変だよね…ごめんね…」

ヤバい!なんか誤解してそうだ!

今日のニノは、衣装合わせの時や文化祭の時とは印象が全然違って。

前は黒髪ロングだったけど、今日はふわふわとした明るめの髪を緩く二つ結びにしてキャップを被ってて。

服装は、遊園地だからかパンツにスニーカーで、全体的にちょっとボーイッシュな感じで。

もちろんとても似合ってる。

でもとてもじゃないけど男には見えない。
どう見てもボーイッシュな格好をした女の子で。

今日もめちゃくちゃ美少女だ。

ただ前回と全然違う人みたいだったのと。
まさか女装して現れるなんて想像もしてなかったから。

だから気付けなかったんだよ!
わざと無視したわけじゃないんだ!

「全然変じゃないよ!今日もすごく可愛い!」

なんでまた女装してるのかとか、聞きたいことはあるけど。

とにかく今は誤解を解くのが最優先だ!

「めちゃくちゃ可愛い女の子にしか見えないから、すぐにニノって気付けなくて…俺こそ、ごめんね」
「俺に話し掛けられたくなかったんじゃない?」

ああ、やっぱり誤解させちゃってた。

「そんな訳ないじゃん!」
「だって俺、男なのに…気持ち悪いでしょ?」
「何度も言ってるじゃん!気持ち悪いどころかニノはめちゃくちゃ可愛いんだってば!」

まだ不安そうな顔をしてるから、そんなもの吹き飛ばしてあげなきゃって思って。

「制服も似合ってたけど、今みたいなボーイッシュな格好もすごく似合ってる!可愛い!」

一生懸命力説してたら、だんだんニノの顔が赤くなっていって。

「髪型も可愛いよ!下ろしてるのも可愛かったけど、結んでるのも可愛い!まぁ、どんなニノだって可愛いってことなんだけど…あとはね…」
「もういい!分かったから!もうやめて!」

最後は真っ赤になったニノに口を塞がれてしまった。

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