第11章 キミ色フォルダ Root Green
「ごめん!ごめんなさい!反省してます!」
「どうだか」
「ちゃんと聞くからもっかい教えてください!」
謝ってもこっちを向いてくれないニノに、見捨てないでニノちゃーんって情けない声で縋りついてみたら。
最初はツンと無視してたニノも堪えきれなくなったのか、ふふって萌え袖で口元を隠して笑ってくれた。
そんな女の子みたいな仕草も違和感がなくて、めちゃくちゃ可愛い。
ニノは寒がりなのか、よくカーディガンを着てるんだけど。
小柄で華奢なせいなのかサイズが合ってなくてちょっとブカブカで。
いつも萌え袖なんだよ!
クセなのか、勝手にそうなっちゃうのか分かんないけど!
常に萌え袖なの。
これがまためちゃくちゃ可愛くて!
俺のツボを超ついてくるんだよね。
「仕方ないなぁ…次はないからね!」
「はい!真面目に聞きます!」
ニノが機嫌を直してくれたから、俺も今度は真面目に宿題と向き合う。
ニノはまた最初から丁寧に教えてくれて、ちゃんと聞いてたら分からなかった問題もすぐに解くことが出来た。
「ありがと、ニノ!助かった!」
「どういたしまして」
ニノってすごく優しいんだよね。
滅多に怒らないし。
さっきのも怒ったフリしただけで本当は怒ってないんだよ。
単にやり取りを楽しんでるだけっていうか。
そういうところも可愛い。