第2章 ドキドキ緊張ばかりのお家デート開始
(秋斗が急に男前になった・・・。争うわけじゃないけど俺だってー!)
「俺も秋斗が好き。秋斗が俺以外見ないようにしてやりたいよ。まあ秋斗が怖がる事は絶対にしないけどな!」
「ちょ、ちょっと!はずかしいし・・・悠・・・かっこいい・・・大好き!」
秋斗はがばっと俺の所に抱きついてきた。犬みたいでかわいいとかは言うとほっぺたを膨らませそうだから言わないで置くが、かわいいなぁ。
・・・して、いいかな・・・。
「なぁ秋斗。キスしていいか?、てか秋斗が好きでもう限界。文句は後で聞くから・・・するよ」
ん・・・ちゅ、は、ぁ・・・っ、ちゅぅ、ちゅっ・・・。
「んーー!!。はぁ・・・ぁ・・・悠・・・どうしよ、悠とのちゅークセになっちゃいそう・・・もっとして?」
(秋斗はなんでこんなに俺をかき回すような事ばっかり・・・)
さっきまで落ち着いて過ごすつもりだったのに今はもうすっかりちょっと大人な恋人の時間に変わっている。
「ね、もっとクセになっちゃうようなキス。とろけるようなキス。する?」
「悠は大人だ・・・する、したい・・・」
っちゅ・・・は・・・ぁ・・・くちゅぅ・・・れろぉ・・・ぅっ・・・
「んっ、ぁ、ふぅ、んぅ、ぅっ・・・。はぁ・・・。・・・悠、どうしよ・・・悠の舌きもち・・・」
そして秋斗は幸せそうにはにかみながら、途切れ途切れの呼吸も整えられずに
「悠好き!こんなにくっついてられて僕幸せだな~」
と言った。
「秋斗は可愛いなー!」
これ以上この家に二人きりにいるとこんな時間なのに何かイケない事をしてしまいそうで。
でもまだゆっくり恋人の時間を満喫したい。
俺は秋斗の手を握り
「秋斗ごめん、今日は出来るかぎりずっと一緒が良いからお昼家で作っていいか?」
「カフェより悠が作ったご飯の方が良い!そうと決まったら買い出し行こ!」
さっきまで劣情を煽り立てるような空気を醸し出していた秋斗は、またいつものように
俺を離してくれない太陽のように無邪気に「僕オムライス食べたい!」と笑い俺の手を引っ張っていったのだ。
俺達と同じく外出中の人たちはさっきまで秋斗があんな顔をしていた事や可愛いながらもちょっとだけ愛が重い事なんて知らない。
他人達が知らない秋斗を俺は知って独占している。