第2章 ドキドキ緊張ばかりのお家デート開始
現在、AM10:00頃。秋斗の家にふたりきり。
遡る事昨夜、突然秋斗から
「秋斗:悠!突然ごめんね・・・。明日って会える?あ、弟とか友だちは連れてこないでよ!?二人きりで会いたい・・・」
というLIMEが来たので内心心臓がはち切れそうなくらいのドキドキを感じていたが
「空いてるよ!俺も秋斗に会いたい」「お昼は秋斗が行きたがってたカフェにでも行こうか」
と平常とかっこいいスマートな彼氏を装って返信をした。
装えているかは知らないが。
(こんな二人きりで会いたいとか言われて俺、手出さないでいられるのか・・・?)
俺は二人きりだと言うのに彼氏らしくかっこいい事したいのに緊張で何をしていいか分からず
「じゃ、じゃあゲームしないか?この前新しいソフト買ってさ~!」
なんて小学生の時の友だちと話すような事を言ってしまい早1時間が経過した、せっかく二人きりなのに・・・。
「悠~ゲームも楽しいけど・・・」
「あ、じゃあちょっと休憩するか?俺最近コーヒー入れる練習してさ~だかっ」
言葉を遮るように秋斗が俺の手を引っ張り強制的にソファに座らせてきた。
人から変態と言われても反論出来ないが俺は先に起こり得る事を想像してしまい
早鐘を打っている心臓とハンドスピナーのように回転する脳みそで一生懸命考えた。
「秋斗、かわいい・・・」
考えた結果。というより思考が吹っ飛んでしまったという方が正しい。
今の俺に考えて話す事も動くことも出来ない。
ぎゅぅっ
(!?)
「あ・・・悠!悠!そういうの恥ずかしい・・・僕悠の手握りたいなと思って、二人きりだし・・・」
秋斗は急に俺の手を握り恥ずかしそうにうつむきそう言った。
そうか、こうして変に緊張しないでいいんだ、秋斗とゆっくり一緒に過ごせば良いんだ。
さっきまで早鐘を打っていた心臓も回転しすぎて目眩がしそうだった脳みそも気持ちも落ち着き
(やっぱ俺、秋斗の事好きだな)
「分かった、じゃあずっと手握ってようか。」
好きだという気持ちが溢れ顔に出ている自覚はある。が変に隠さないで良いんだ。
こてん
「悠の肩・・・良い?って聞く前にこてんってしちゃったよ~」
「悠、好き・・・。ずっと僕だけ愛して?僕も悠の事だけ愛してるから」