第1章 突然来たくノ一
才蔵:「明日から1ヶ月、任務で帰れない」
昨日の夜に才蔵さんにそう告げられ
朝起きればもう、才蔵さんはいなかった。
はぁ.....、今日から1ヶ月も才蔵さんと会えないのかぁ
幸村様達の鍛錬の声を聞きながらそんな事を考えていた
ダメダメ!任務だから、しょうがないじゃない!
新しい味のお団子でも作って帰ってきた時才蔵さんを
驚かせよう!
気合いを入れ直し、早速お団子作りを始めた。
うーん....こんな感じかなぁ...
もう少しお砂糖を足してみよう
よし!出来た!美味しい!
新しい味のお団子が出来て、喜んでいると
何やら外が騒がしい。
優美:「どうしたんですか?」
近くにいた幸村様に声をかけると幸村様は
顔を赤くして突っ立っていた。
幸村様が見ている方を見ると可愛いらしい
女の子が門番と話していた。
すると、信玄様が出てきて
可愛い女の子を城の中に招きいれた。
信玄:「全員、広間に集まれ!」
と声をかけてから中に入って行った
そして、女中も家臣も皆、広間に集まると
信玄様が話し始めた
信玄:「よし、皆集まったな。入ってこい」
すると、障子が開き服装は違うがさっきの可愛い女の子
が入って来た。
信玄:「今日から一定期間だけここで雇う忍だ」
家臣:「おおー」
幸村様も家臣の皆さんも顔を赤らめている
本当に可愛いな....顔が整ってる....
瞳がオッドアイなんだ...綺麗....
葵:「姫野 葵と申します。よろしくお願いします」
信玄:「仲良くしてやれよ」
幸村:「お、お、俺は、真田源次郎幸村だ。よ、よ、
よろしく頼む!!」
葵:「(くす)よろしくお願いします。私のことはお好きな
用にお呼び下さい。真田様」
幸村:「で、で、出来れば幸村とよ、呼んでくれ」
葵:「かしこまりました。幸村様」
幸村:「あ、あぁ」
信玄:「幸、少しは落ち着け」
他の人もどんどん挨拶をしていた
私もしなくちゃ
優美:「私は優美。よろしくね」
葵ちゃんの凛として透き通った瞳がこちらを見る
葵:「はい、よろしくお願いします」
でも、少し冷たいような感じがした。