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꙳✩進撃の巨人✩꙳【裏短編】R18

第1章 ⚫おい、起きてるんだろ?【リヴァイ】






無言で私の机に書類を持ってくる兵長に毎回ドキドキしながら、次々と判を押して行く。



気が付くと、時刻は深夜の12時を回っていた。





「そろそろ終わりにするか。」




「え……?」



兵長の方に目を向けると、まだ半分くらいの書類が残っている。




「後は俺がやっておく。助かった。」



聞き慣れない兵長の不器用なお礼。

嬉しい筈なのに、終わりの言葉だと思うと寂しくなる。


まだ兵長と一緒に居たい。



喋らなくてもいい。
同じ空間に居るだけでいい。




もうこんな機会は二度と無いかもしれない。
そう思うといつもより積極的になった私は、気持ちがバレる事を覚悟し、口を開いた。




「あの…もう少しお手伝いしたらいけませんか…?」





紅茶を作り直している兵長に恐る恐る、聞いてみる。




「手伝ってもらいてぇのは山々だが、明日の訓練に支障を来たすと面倒だ。これを飲み干したら、さっさと自室で休め。」



そう言い、私の机に紅茶を置いてくれる。



「あ、ありがとうございます…。でも、私なら平気です!訓練もバッチリやりますから!」




「バッチリだと?お前今日ペトラに投げ飛ばされてたじゃねぇか。」




「うっ……。見てたんですね…。」




「当たり前だ。」




ここに留まれる上手い言葉を必死に探してみるが、恥ずかしさと自分の不甲斐なさで軽く落ち込む。





「………チッ、そこのソファで少し横になれ。」




「へ?」




「休んだら、再開してもいい。」



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