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꙳✩進撃の巨人✩꙳【裏短編】R18

第1章 ⚫おい、起きてるんだろ?【リヴァイ】






訓練が終わり、ボロボロになった体をお風呂場で癒す。


その後軽い夕食を摂った私は、早足で兵長の執務室へ向かった。





ドアを叩くだけなのに、緊張して手が震える。




「あのっ、ナナです!」




「入れ。」




中から聞こえてくる低い声を合図に、ドアノブを回した。




「し、失礼します…。」





執務室に入ると、兵長の目線が書類から私に移る。



その瞬間、兵長の眉間にいつもより深いシワが作られた。





「……髪が濡れてんじゃねぇか。」




書類を置き、スっと椅子から立ち上がる兵長にハッとする。




(綺麗好きな兵長を怒らせちゃった?!)





「あっ!!すみません!滴り落ちては無いと思いますが、今すぐ戻って拭いてきますっ!」






「誰もそんな事言ってねぇだろ。風邪でもこじらせたら面倒だろうが。」




そう言いながら衣装ケースを開け、私の方へ向かって来る兵長。




渡された物は、綺麗に折り畳まれたタオルだった。




「へ……?」
 



てっきり怒っているのだと思っていた私は、予想外の展開に拍子抜けした声が出る。



まさか三年もの間片思いしていた兵長から
タオルをお借り出来るなんて思ってもみなかった。




「ありがとうございます!!」




思った通り、いや、それ以上に優しい兵長を拝見して更に好きになってしまう。




平然を装うが、今の顔はかなり赤いと思う。



「お前はここでやれ。この書類に判を押すだけでいい。」



「あっ、はい!」



ハッとした私は我に返り仕事モードに入る。



兵長の机の近くに設置された予備の机の上を見てみると、予想以上に書類がビッシリ積み上げられていた。





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