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【黒執事】翡翠の少年【BL】

第8章 朝


「グリーンヒル……おれ……」
「今日は掃除の日だったな! あいつらにも手伝わせないと……」
 立ち上がる彼に視線を浴びさせる。
「む? どうした?」
 ソファから立ち上がる彼は、俺が唖然としている理由に全く気付いていなかったようだ。
「どうしたんだ?」
「なにも……ない」
「そうか。では着替えなくては……動きやすい服装にするぞ!」
 距離が開いた。せっかく近付けたと思ったのに。
 いや、これでいいんだ。初めて会って翌日……っていうのは、いくらなんでも……それに俺もグリーンヒルも……男なんだぞ? ……きっと叶わない。
 俺は着替えながらほんの少し溢れた涙を、彼に気付かれないように拭った。
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