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短編

第1章 それだけで幸せです 【hpmi/左馬刻】


私が風呂から上がり
「一番風呂ありがとうございます」
お礼を伝えれば「おー」と左馬刻さんは返事をした。そして彼も風呂に入りに向かう。風呂上がりの左馬刻さんは上半身は裸だ。正直、心臓に悪く自然と左馬刻さんから視線を逸らした。
「あ?なにやってんだ?」
「いえ、なんでもないです…っ、!」
「そうかよ」
左馬刻さんは言いながらシャツを着る。
この時、私は雇い主である左馬刻さんが目の前にいらっしゃるのにもかかわらす欠伸をしてしまった。
その様子をみて左馬刻さんは時計見た。時計の針を見ると2時を回っていた。左馬刻さんは軽く舌打ちをする。
「来い」
この時間帯になればいつも左馬刻さんはそう言います。 ついて行くとキングサイズのベッドが一つだけ置いてある寝室に入っていった。
「も寝ろ」
左馬刻さんは先にベッドに入れば、私の腕を引っ張る。それにつられて私もベッドに入り込んだ。
私がベッドに入ったら左馬刻さんの腕が枕になってしまった。さらに左馬刻さんは私の背中に手を回し、抱きつかれて寝る状態になる。
「もちゃんと寝ろよ?…おやすみ」
左馬刻さんは目をつむる。先に左馬刻さんは寝てしまう。
いつもこんな感じで寝るのですごく緊張する。緊張しすぎて寝るのは3時過ぎてから私は寝る。

「…左馬刻さん…」
小声で呼んでみると左馬刻さんは反応しない。

寝ている左馬刻さんを見て好きだなと思う。左馬刻さんとは結ばれることはないだろう。

「左馬刻さん、おやすみなさい」
私は今日も左馬刻さんの背中に手を回して目を閉じる。
「今日もあなたの隣に居れることが幸せです」
寝ている左馬刻さんに私は伝えた。
片想いでも構わない。隣にいるだけで私はとても幸せです。
そう心の中で囁いた。

END
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