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ナガイユメ

第1章 人間界編第1話


うん、そうだ。この感じ。彼女は化け物だ。バケモノじゃなくて化けた物だ。あたしにしか見えないんだ。彼等は異様に足が速い。だから、逃げたってすぐ追い付かれる。
だったら…殴るしかないじゃんっ!!
そう。あたしは施設で育てられた。そこに居る男共(全員年上だけど)に色々教え込まれたんだよね。
「うふふふふフフフフフフフフフうぅぅぅッ!」
くそ。化けの皮を剥がしやがった。ここからが本当の勝負か。
「おい、人間(ナチュラル)何やってるんだ。早く逃げろ。馬鹿野郎。」
はあああああああああああ!!!!!?????
誰だよお前!?誰だよこいつ。マジ誰!?
「いいから逃げろっての。」
何なのよこいつ。偉そーに。…でも、あたしが逃げたら、こいつどうなるのかな?うん、死ぬよね。だったら尚更のこと逃げたくなくなったわ。
「チッ…何で紅族(クリムズン)が此処に居る…。」
化け物がぶつぶつと呟いた。
「いーから、逃げろーーーーーーーー!!!!」
ドカッ…
こいつあたしの事蹴ったよ!?あたしは路地の出口に投げ出される。ハッと起き上がり、前を向くと、そこは学校だった。後ろの紅族(クリムズン)とか言う奴は何処からか取り出した刀で化け物を斬ってていた。
頭の打ち所が悪かったのか、あたしは気を失った。
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