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ナガイユメ

第1章 人間界編第1話


もしかしたら…永い夢だったのかもしれない
でも
あの頃のあたし達は、必死にこの不思議な世界を生きていたはずだ。

あー!!やばいやばい遅刻するっ!今日、なんでおかーさん起こしてくれなかったのさ!
あ。あたしは、紅城連華(べにしろ れんげ)13歳。ヘーボン、それ以下?の新中学1年生。今日から私立R学校に通うことになります!で今遅刻しそうでヤバイ状況。もういいや。近道しよっ!多分この薄暗い路地に行くと抜けられると思う……あああぁぁ〜
…終わった…
うん。完全に迷ったね。これ。どーしよ。戻り方忘れたし…。
後ろから足音が聞こえた。振り返るとあたしと同じくらいの少女がいた。同じ制服着てるから、この子も遅刻かなぁ。
「ね、あなたも遅刻?」
「うん、そうよ。私の家遠くて…。」
「そっか。それは大変だね。」
「でしょ。一緒に行く子いなくて。」
彼女はにぃっと笑いながら近づいてきた。あ、そうだ。ここって、よく人がいなくなるって先輩が言ってた…。寒気がする。まさか…この子…。
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