• テキストサイズ

ナガイユメ

第1章 人間界編第1話


「…ッ!」
また…夢を見ていたのか?永遠に続く夢。あたしが子供の頃からずっと見続けている夢だ。
「…またか。また、夢なのか…。」
あたしは自分を自嘲する。何でこんな夢を見続けなければいけないのか。そんな過去など、忘れてしまえばいいのに。
「…何が夢だ?」
夢が現実になった
「嘘だ。嘘だ。嘘だ!」
「馬鹿野郎。何が嘘だよ。」
「うわぁ!本当にいる!本当に!」
「落ち着け!」
あたしの部屋の押入れにあの赤口卯月がいる!赤髪で、赤みがかかった黒い目があたしを捉えている。
「ってか何で押入れ?」
「こういう系の小説って押入れから出て来るだろ!例えばかの有名なBL○ECHって言う漫画も…」
「はいはい。自分の趣味押し付けないで。(すみません…汗)」
「じゃ、説明する!」
「は?」
「説明だよ。紅族とかの。」
「ああ。それか。」

この世界は真界(ウィザード)といい、4つの世界に分かれている。あたし達が住む世界を人間界(ナチュラル)といい、霊も魂も居ない科学の世界になっている。が、しかし時々闇界(シャドウ)の者が悪さをする事がある。大混乱にならない為に、卯月達…紅族(クリムズン)が住む紅界(クリムズン)があり、闇界(シャドウ)の者達を倒している。だが、人数が多過ぎるため、制御する者が必要になる。そこで神界(エデン)に紅族の中でも強い者達を送り神族(ゴッド)にした。で、真界(ウィザード)での強さは清脈という人間の血液のように肉体に流れている清力の大きさや乱れで判断する。
で、卯月は、その清力をあたしに渡してしまったので、闇界の者達と戦えない…だからあたしに代理で戦って欲しいという事らしい。
「いや、危険過ぎるって!無理だよ!」
「いや、やれ。」
「無理!」
「やれ。」
「無理だって!」
「…お前は、」

「護りたく、ないのか?」

「あの、美咲っていうやつも、死んじまうぜ。」

「いいのか?」

「悪い。別に責める訳じゃねえんだけど、でも、何て言うかこう…悪い。とにかく…無理に誘うような感じじゃねえんだ。」
「…あーーーーー!!もう!あたしがやらないって言ったらやる奴いないんでしょ!だったらあたしがやってやるよ!感謝しな!」
「…本当可愛くない奴…」
「なんか言ったかテメェ!」

ここからあたしの永い、永い夢が始まる。
紅族少女(クリムズンガール)・紅城蓮華ここに誕生。
/ 7ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp