ヤマネコ-ノ-ツガイ【アッシュ】BANANAFISH
第14章 消えない傷
《アスランside》
「…ぐ…っ…ぅく」
僕はユウコを守りたい
ユウコを傷付けることはしない
それなのにどうしてディノはあんなこと…
悲しみ、苦しみ、絶望に
冷静さを失った僕は嗚咽が止まらなくなっていた。
落ち着け、落ち着け
どこか他人のように自分の脳が訴えかけてくる。
「……ふ…う」
不思議と少し息が吸えるようになった。
すると、脳が勝手に次の行動を考えようとする。
「ま、まってよ…」
思わず自分で自分に話しかける、
僕はなにしてるんだろう…
そんなことを思えるくらいには冷静になれた。
じんじんという下腹部の違和感はここ最近頻繁に存在感を示すようになっていた。でも今日は今までのそれを一気に振り切ったようにあらわれた。
そこで僕は初めて自分の下半身に目をやった。
ズボンが少し膨らんでる。
僕はズボンを下ろして便器に座った。
不自然に盛り上がる下着、それをゆっくりと下げる。
「……っ…」
僕のも、こうなるんだ…
「はやく、なんとかしなくちゃ…っ」
自分に言い聞かせるようにボソリと呟いて、ズクンと疼くそこに手を伸ばし手のひらで包んでみる。
すると、まるで触れられることを期待していたかのように僕の全身がビクンッと反応した。熱を持ったそこは普段じゃ考えられないくらいに敏感になっていた。
「…ッ…ぅあ!!!」
力が抜けるようで、
でも熱はソコに集まって膨張していく。
これが、ディノの言ってたボッキっていうやつなの…?
下腹部がキュンと切ないような感じがする。
自分の体が成長している…
知らない間に。
僕の心も思考も、全部置き去りにして。