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ヤマネコ-ノ-ツガイ【アッシュ】BANANAFISH

第14章 消えない傷


《アスランside》

僕の首元で荒い呼吸を繰り返すユウコ。

「…ユウコ、もしかして…副作用起きちゃった?」

『…っ…ぅ』

どうして…?
傷を舐めていただけなのに…

意思とは関係なく薬を飲まされ続けて、こんな副作用をしばらく経った今も起こしてしまうユウコが可哀想でいつも僕は苦しくなる。

楽にしてあげたい…早く、


「…大丈夫、こわくないよ」

『ア…ス…っ』

「うん、僕が助けてあげるから…」

抱き締めて頬にキスをするとビクッと震えるユウコ。

「…僕が、いるからね」

『…っは…あ…』

「早く治って…」

顔を近付けるとユウコの熱い吐息が唇にかかる。僕はいつものように目を見つめながら唇を重ねて舌を絡めた。

『…っ、ん』


ユウコは副作用が起きた時、トケそうなくらい熱い目をしてる。この目がいつものユウコに戻るまで…。


口の中にも気持ちいいところがあるんだよ、とクリスが教えてくれたのは先月の15日。お客さんに僕とクリスがキスしているところを見たいと言われた時、クリスは何かを探るように僕の口の中で舌を動かした。ある箇所に触れた時、体がゾクゾクして僕は驚いてしまった。それらは“性感帯”と呼ばれる敏感な場所らしい。

それを知ったあと最初にユウコの発作が起きた時、僕はクリスがしてきたように探してみた。


ユウコの気持ちいいところは…



『……ッふ…ン!』


ここ。

上顎のザラザラした部分。

今までは教わったままのキスをしていた、それで十分だと思っていたのに…ユウコがこんなふうに反応を見せてくれることが僕はとても嬉しかった。


キスって…本当になんなんだろうね?
誰とだって、命令されればしなくちゃいけない。
客はもちろん友達であるクリスとだって、

…あのディノとだって。


同じ行為だけど…
でも、ユウコ、

キミとのキスはいつだって特別なんだ。

キミの発作が早く良くなるように、落ち着くように…そう考えながらキスをしているはずなのに、僕はいつもこんなにドキドキして、もっとしていたいだなんて思ってしまう。


『…っ、うぁ…』

「ユウコ…っ」


…あっ!


そう思った時にはもう思考を追い越して、僕の体には信じたくない変化が起きていた。
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