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ヤマネコ-ノ-ツガイ【アッシュ】BANANAFISH

第14章 消えない傷


《アスランside》

「パパ…?あの水ってパパが」

「いや、私はそんな命令などしていない…なるほど、私の存在であの子を脅していたのか、益々気に食わん」

男たちはユウコが水を飲む様子をニヤニヤと見ている。

『んっ……へんな味する』
「いいんだよ…よし、半分まで飲んだか?」
「そしたらいつもみたいに喘いで呼べよ…淫乱猫になっちまう“お薬”が効いてきたらな!ッハハハ!!」

離れていく男たちをちらりと見たユウコはベッドにゆっくりと上がった。そして、マイクの入ったテディベアを見つける。

『…なんだろうこれ、かわいい…』

それをギュッと一度抱きしめ、ベッドに寝転ぶ。

『…アスラン、』

マイクの位置が近いからか、小さな声も鮮明に聴こえる。すぅーっとゆっくり息を吸うような音がした。

「ユウコ…?」

『はぁ…シーツ…アスランのにおいだ…っ、』

「…ん?もう息が荒くなってきたか。こんなに短時間で効いてくるなんて…あれからまた薬の量を増やしたのか?」

「ねぇ、パパ…薬ってなに?」

「ユウコが飲まされていたのはただの水ではない、媚薬といって性欲を強制的に高める薬が混ぜられていたのだ。先程も言った通り、我を忘れ体が快感を求めてしまう。お前には伝えていなかったが、ここに来た日からユウコはその薬を食事に混ぜ投与されていた。それをお前も少量ではあるが口にしたことがあったね?」

「…え…あれは、薬のせい…?」

「そうだ。私もあの時はそんなはずがないとあまり気にしていなかったのだが、その後モニター越しにユウコの様子がおかしいことに気付いてね。近くでヤツらの愚行を見張らせ報告させていたのだよ。あの小さな体に似合わぬ量の薬を盛られ続け、突発的な催淫の副作用を起こすようになってしまった…あの夜の出来事もその副作用によるものだ」


ユウコはクシャッとシーツを握って、段々と荒くなる呼吸に呻き声を混じらせた。
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