第31章 解りあいたくて…
智『翔くん家に帰りづらいだろ?暫くここに居て良いよ。昌宏も今ホテルが忙しくて泊まり込みが多いし』
智くんはああ言ってくれたけど、そんなに迷惑かけれないしな…
翔「やっぱり何処かマンションでも借りて…」
別にそこまでしなくても良いような気はするけど…
けど2人にあんな言い方して…
俺の顔なんか見たくないだろうしな…
でも…
翔「…雅紀…」
雅紀の側を離れて俺は平気でいられるかな…
<バタン!>
雅「智兄!翔ちゃんっ!」
翔「うわっ!」
突然リビングのドアが勢いよく開き、雅紀が駆け込んで来た
智「な、何だ!?」
その声を聞いてキッチンにいた智くんも驚いて駆けつけてきた
翔「ば、馬鹿!いきなり大声で入ってくるなよ!ビックリするだろ!」
雅「あっ、ご、ごめん。俺慌てて…」
智「お前、よくここに翔くんがいるの解ったな」
雅「だって他に翔ちゃんが行きそうな所が思い付かなくて…」
…俺の行動範囲バレバレだな…
翔「雅紀…何そんなに慌ててるんだ?」
雅「そうだ!和が本邸に帰っちゃったんだ!」
智・翔「えっ!?」
和也が…!?
まさか…俺が言った事を気にして…
俺は直ぐさま本邸に向かおうとしたら
智「待った!俺が行くから翔くんはここに居て!」
そう言って智くんは部屋を飛び出して行った