第31章 解りあいたくて…
智「そういう事だったのか…潤が突然除籍されたのって…」
翔「…うん…」
あの後俺は智くんの部屋に来て経緯を説明した
きっと智くんはショックを受けてるだろうな…って思って
翔「ごめんね智くん…せっかく智くんが潤の為にしてくれた事を…」
智「別に翔くんが謝ることじゃないよ。こうなった事は確かに残念だけど、潤だってもう子供じゃないんだから」
確かにそうかもしれないけど…
翔「智くん、怒ってくれて良いんだよ?悪いのは勝手な事した潤なんだから」
智「怒る?なんで…」
なんでって…おおらか過ぎるよ智くん…
翔「だって智くん潤に会いたくて探してくれたんでしょ?それに潤の夢を智くんは叶えてくれた…そんな智くんを裏切るような事を…」
智「俺は別に裏切られたなんて思ってないよ。それにさっきも言ったけど、潤だって子供じゃないんだから、自分で決めた事の責任はとれるんだし…俺達は兄貴として見守ってやろうよ」
見守る?
これから先苦労するのが解ってて、俺達はただ見てろって事?
俺は松本の両親が亡くなった時に決めたんだ…
何があっても潤の事は俺が守ると…
そうする事が俺を育ててくれた事への恩返しなんだと…
智「…翔くん、まるで潤の母親みたいだな…」
翔「えっ?」
智「翔くんの気持ちも解るよ。今後の潤が心配なんだろ?けどアイツだってそれは解ってて言ってるハズだよ…だから信じてやろうよ」
…そんな事言っても…