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リヴァイがおさななじみな話

第2章 2


リヴァイはいつも通りの眼差しをノンに向け、課題のプリントから一旦手を置き、シャープペンシルを持った手のまま、頬杖をかいた。 
「……言え」
「…、どおしても?」
「どおしてもだ」
「怒ったりしない?」
「……内容しだいだな」
「うっ…」
そして、ノンはちらりとリヴァイを見つめ、少しばかりうつ向いて喋り出す。
「……あのさぁ、リヴァイって、……え、エッチしたこと、ある…?」
ノンはそれこそうつ向いていてハッキリとは分からなかったが、耳が真っ赤に染め上げられていたことはリヴァイにもよく分かった。
リヴァイはほんの少し目を見開くが、また元の機嫌が悪そうな表情に戻る。
そして、ゆっくり口を開く。
「……いきなり気持ち悪ぃことを言うな、てめえは。なんでオレにそんなことを聞く」
リヴァイにそういわれるとノンは顔を上げ、ぽつりぽつりと小さな声で喋り出した。
「……、あのね、大学の友達に言われたんだけど、……」





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○○大学、某日。

それはお昼休憩の時間だった。
私はいつも通りに食堂に行くと、ハンジがむこうの方の席で私に手を振っていた。
『ノン~!一緒にたべよ!』
私は気持ちよく返事をして、ハンジがいる所まで歩いた。
そして席に着いたところ、ハンジが口を開いた。
『ノンってさあ、本当に可愛いよねぇ…さっき遠くから見てて思った』
『………へっ!?い、いやいやいやぁ、…ハンジの方が一億倍可愛いと思うんだけど…』
『いいや!ノンのが絶対可愛いよ!はぁ…焦るわぁ…』
ハンジは両手で机に肘をつき、どこか遠くを見つめながら溜め息をはいた。
『……焦るって…?』
私はハンジを覗きこむようにして見つめる。
『……私ね、好きな人がいるんだけど…』
『えっ!?そうなの!?』
『…うん…でも、その人の横にはめちゃくちゃ可愛い子がいるんだよぉ…』
『……そうなんだ、でも!ハンジの方が絶対可愛いよ!』
『…可愛い、だけじゃダメなの。』
『え』
その時の顔は今でも忘れられない。
真剣な顔だった。
私はごくりと生唾を飲み込んだ。
『………私はね、今の時代、可愛さとかよりも重要なことがあると思うんだけど…』
『…うん…?』
『経験よ!!!』
ハンジはカッと元々大きな目を見開くと真剣な眼差しで話しを進めた。
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