第21章 年越し
浅沼はお粥を作りながらも此処に来る前のことを思い出していた。
そう、浅沼は尊の家に来る前。
忘年会ということでbpmメンバーで飲もうという話になった。
しかし、そこにタイミングよく入った一通のメール。みれば尊のマネージャーからだ。[尊が風邪を引いてしまった。看病を頼めないだろうか]というものだった。
当然、尊関連の事となればすぐにでも駆けつける浅沼。
「あれ、尊ちゃん風邪ですか!?」
たまたまメールの内容を見てしまったメンバーがそう言うとわらわらと周りに人が集まる。
「え、早く行ってやってくださいよ!!」
「そうです!!僕たちの飲み会なんていつでもできますから!」
「未来の嫁さんが熱で倒れてるなら行かないと!」
最後の一言は突っ込みたかったがあれよあれよと背中を押されいつの間にか準備されていたタクシーに乗せられ気がついたら家に着いていた。
もちろん、合鍵を持っているのでそれで中に入ったわけだが…
(嫁さんね……)
その言葉に自分の顔が緩んでいくの感じながらお粥を作っていく浅沼だった。
そして、その数日後。
浅沼の看病もあってか元気に仕事をしている尊の姿が目撃された。
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はい!
遅刻です!!
明けましておめでとうございます!!!
年始早々風邪をひき、それなのに仕事を入れられ!そしてお気に入りの水筒を割った!!
休む暇ないけんぴです!
辛い!なにがってもうすべてが!←
いや!でもですね!もうすぐ浅沼さんの写真集発売されますからそれまでは生きていきますよ!!
何がなんでもね!!←
意地でも生きますっ!!