第2章 運命を決めるもの
ミカエルside
はぁっはあっ...
もうどれくらい走っただろう...。それなのに、まだ追っ手の気配は消えない。あぁ、エレン、ミカサ、アルミン...
「会いたいな...」
暗くジメジメした地下街で、少女はただ懐かしい日々を想った。
??「おい!いたぞ!!」
あぁ、結局、運命は変えられないんだ。私はただ自由に胸を張って生きたいだけなのに...。
??「こんな地下街なんかに潜り込みやがって、このクソが!!」
そう言って男は走り続けて力尽きた少女を蹴飛ばした。
??「おい、その辺にしておけ。こいつは大切なお嬢様なんだからな」
??「ふっ、俺が手を出さなくても所詮こいつの未来は汚れてんだよ」
男たちの笑い声が聞こえる中ミカエルは意識を手放した。