第3章 過去
アルミンの作戦通り、私はエレンとミカサと一緒に走った。
エレン「誰でもいい...!!とにかくミカエル姉さんを守れるやつなら誰でもいいんだ!!」
ミカサ「あれ!憲兵団!!」
「中央にいるはずの憲兵団がなんでこんなところに??」
エレン「とにかく助かったんだ...!!」
私たちは憲兵団に事情を話し、助けて欲しいと頼んだ。
しかし...。
憲兵「こいつが、例の女の子か...。なるほど、貴族の豚どもが好きそうな面してやがる。おい!見つかったぞ!」
憲兵「まったく...お気楽な貴族どもめ!俺たちをこんなことに使うとはなんだと思ってんだか、まぁ前金だけでもたっぷり貰ってるからそう多くは言えねえが」
エレン「おぉい、てめえら何を言ってやがんだ??早く、姉さんを...!!」
憲兵「あ?あぁ、お前らは知らなくていいことなんだよ、ガキ」
ドカッ
そう言うと憲兵はエレンを蹴り飛ばし、髪を引っ張り上げた。
ミカサ「エレン...!!よくも私のエレンを...!!」
「エレンを離して...!!」
憲兵「おお、怖え笑 だが、それはあんた次第だ。あんたがこのまま俺たちに素直について来てくれりゃあ、これ以上なんもしないさ。だが、まだ反抗するっていうんなら」
憲兵はエレンの頭に銃を突きつけた。
ミカサ(エレンが...!!私が動けばエレンは殺されてしまう...でも、それじゃあミカエル姉さんが...。2人は私を救ってくれた恩人なのに...!!)
世界は残酷だって、誰かが言ってた。確かに、今の私の周りを囲む状況は最悪だ。最低だ。なのに、なんでだろう、必死に守ってくれた背中が小さな手があたたかいや...あぁ、なんて優しい世界だったんだろう。
「ミカサ。ありがとう。それから、みんなに伝えて私はどこに言っても決して負けないからって...愛してるって...。」
震えが止まらない。それでも、こんなに身体を心を張って守ってくれた人たちがいるから、私は強い人になれる。
「私を連れて行って」