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星条旗のショアライン

第24章 SSS キャラ×男主(―/30日更新)



★LoTホワイトキャナリー(MCU連載主if)

「ああっ……この野郎っ!」
俺の怒りは頂点に達していた。このままではインフィニティ・ストーンの回収ついでに俺自身の回収も依頼しなければならなくなる。真っ赤な身形の傭兵がいる世界や蝙蝠の格好をした男がいる世界を転々としてようやく元いた時間軸と誤差が一秒もない地点にジャンプしたというのに、何故また見知らぬ場所で俺は仰向けになっているんだ。
「動かないで。貴方は誰。ギデオンの解析にも引っかからなかった人間なんて怪しすぎる」
しかも今までで一番敵意が剥き出しだ。周囲に別の人間もいるがこぞって俺に武器を向けている。いや一人だけアンケート用紙を握らせようとしている男がいるが相手にしている場合じゃない。
「悪いな君達のテリトリーに入ってしまって。しかし俺にもどうしようも出来ないんだ。好きで時空を移動してるわけじゃない。元いた世界でサノスを倒す為に力を尽くさないといけないというのに一人だけ時間旅行状態さ。救難信号はキャッチされてるが時間軸も世界線も異なるからか数秒ごとに座標が書き換えられているせいで居場所を特定されてない。そこで相談なんだが、俺が元いたところに帰れるまで君達の力になりたい。何でもする。ここに置いてくれ。頼む」
「……怪しい、けど……仰向けのまま胡乱げに一点を見つめる男が脅威とは思えない……」
一番側にいたブロンドヘアの女性はそう言ってナイフをしまうと、仲間達と手短な会話をした後に「分かったわ。貴方を船に置く。でも少しでも妙な真似をしたら叩き潰すわ」と吠えた。心身を疲弊しきった俺は『出来るものならな』とも思ったが寸でのところで飲み込んだ。

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