• テキストサイズ

星条旗のショアライン

第24章 SSS キャラ×男主(―/30日更新)



★LoTアトム

意を決してサラに悩みを打ち明けると、彼女の顔が露骨に引き攣った。やっぱりそんな顔になっちゃうんだ。ネイトに相談した時もそんな顔してた。彼の場合は諭す様に肩をがっちり掴んで『アイツは親友として最高の奴だが、恋人としては有り得ない』とはっきり言われてしまったくらいだし。
「私も同意見よ、レイン。私達と一緒に船に乗ったのだから分かってるでしょ。レイの……ほら、アレっぷりには」
「アホっぷり?」
「言っちゃえばそうね。アホっぷりよ。頭はいいけど羽目を外し過ぎてるところ。彼は大切な仲間だけど、貴方にはもっと相応しい相手がいる気がするのよね」
「……」
レイの事が好きだと気付いたのはごく最近のことだった。チャーリーやコンスタンティンが乗船した後。ノラ・ダークが時間管理局の独房に入った矢先だ。
(……レイはノラに好意を抱いてるかもしれなくて、それに気付いたら信じられないくらい苦しくなった)
皆はレイの頭からネジが何本か盗まれたと思ってる。けれどそこが憎めなかった。好きだった。その天真爛漫さに救われた時が何度もあった。
気付いたのが遅過ぎた。行動に移すのが遅過ぎた。時間は巻き戻せない、やり直しのきかない事だったのに。サラが慰めるみたいに肩を叩く。俺は俯きながら「分かった、諦められるように努力するね」と呟いた。

★LSジェンセン(プログラミング主続き)

エレベーター内の監視カメラをハッキングして無人の画像を差し替えた段階で、リアルタイムの映像はこちらのパソコンでのみ視聴可能な状態にしておいた。でなければジェンセンの行動が記録されてしまうからだ。暇潰しにボーッと彼の早着替えを眺めていたが、何故かアイツは下着もろとも下履を脱ぎ捨てていた。
「……は?」
メッセンジャーの派手なパンツからエンジニアの地味なパンツに履き替えるだけで良かったのに何であいつは息子さんまで出したのか。途中の階でドアが開き、女性職員にばっちり息子さんを拝まれながら「目の保養にどう?」なんてぬかす姿に頭痛が増した。

/ 263ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp