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星条旗のショアライン

第24章 SSS キャラ×男主(―/30日更新)



★Aアイアンマン&キャプテン・アメリカ(勤労主続き)

よく『お前はハンドルを握ると人が変わるよな』と、友達に言われていたっけ。『俺は本田か』と突っ込んで笑ってくれるのは専ら漫画オタクか日本人だけだ。
「これは僕の役目だろうっ!」
「なにが」
「僕より運転のテクニックがあるなんて聞いてないっ!」
「言ってないからな」
助手席にエンジニアのおっさん、後部座席にキャプテンを乗せて目的地まで真っ赤なランボルギーニを走らせてきた。左ハンドルは初めてだけどなかなか悪くない。急ブレーキを掛けて路上で旋回し、ゴムの焼ける臭いを嗅ぎながら縦列駐車を決めると、昂っていた気持ちが最高潮に達した。
「はぁー! ちょー気持ち良かったー!」
トムバーガーの軒先に停るランボルギーニを見た瞬間に飛びついてしまったのは言うまでもない。薄給の大学生には一生縁のない乗り物が目の前にあるのだから。余程、瞳を輝かせていたのか『アベンジャーズタワーまで送ってくれ』という言い回しで俺に運転を許可してくれたおっさんに今日だけは感謝だ。
「……み、見事な運転だった」
「ありがとうございますキャプテン!」
「褒めるなじいさん」

★JLアクアマン&フラッシュ(マフィン主続き)

現実で「俺のために争わないで」を本当に言う日が来るとは思わなかった。「今週末は俺と海に行かないか」とアーサーさんが誘ってくれたから「行きたいです」と首肯しようとしたところ、一陣の風が巻き起こってバリーが現れ「今週末、ぼ、僕とランチに行かない!?」と手首を握られた。
そしたらアーサーさんがまぁ怒る。割り込むなだの俺が先だだの……驚く俺を他所にバリーの肩を殴り付けようと腕を振るうのだ。勿論バリーは光の速さで逃げるからアーサーさんの怒りは増すばかり。それどころか「レインはまだ返事をしてなかったよ、選択肢はあっても良いでしょ」なんて口を聞いたものだから更に煽る結果に。
「表に出ろ、坊主っ!」
「なら早く来てよ。待つのも退屈だから」
「っのやろ……!!」
「や、やめて二人とも!」

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