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星条旗のショアライン

第24章 SSS キャラ×男主(―/30日更新)



★Aキャプテン・アメリカ

モチーフアクセサリーというものを作るのが趣味なしがない技工士の俺は、ある日テレビで見たキャプテン・アメリカをモデルに一対のピアスを作った。彼の持つ盾をイメージして中心部に星型の擬似水晶を嵌め込んだプロトタイプから型を取り、幾らか量産してフリーマーケットで小銭を稼いで満足するくらいのオタクだ。
「やぁ、君か。僕をイメージしたピアスを作ったのは」
「……!」
そんな風にして浅瀬でぱちゃぱちゃしてるのが好きだったはずなのに、イメージ本人に出くわした挙句にバレてるって怖すぎでは。俺、怒られるのかな。
「も、申し訳ありません。盾の図柄に使用権利があるだなんて知らなくて」
「そんなものは無いはずだけど。それにあったとしても権利は死後七十年で消滅すると聞くよ。とっくに無くなってるから好きに使うといい」
「あ、ありがとうございます……では何故?」
「君の作品に心を打たれた……それでは理由にならないか。是非、僕にもなにか作ってもらいたくて。もちろん道楽で頼んでいるんじゃない。正式な依頼だから代金も支払う」
「えっ、そんな、そんな俺……私はただの趣味でアクセサリーを作っているだけです! ご本人にだなんて滅相もない!」
そう叫ぶとキャプテンは瞳を零さんばかりに見開いて腰を上げる。「趣味でこのクオリティなのか?」というおべっかまで添えて。「それなら尚更頂きたいよ」とも。帰る気は無いらしい、彼は再びソファに座り直してしまった。ああ全くこの窮地、どう切り抜けよう!

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