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星条旗のショアライン

第24章 SSS キャラ×男主(―/30日更新)



★KOランサム・ドライズデール(隣人主続き)

「……」
「やぁ、スミスくん」
「……フリーマンです、ドライズデールさん」
アメリカでは日本の「なにがし」を「スミス」で代用するのだと何処かで聞いたことがある。出任せかもしれないけど、どのみち彼は俺の家名を間違えているのだから救いようがない。
このあいだ俺の善意を全力で蹴り飛ばした事をもう忘れたのだろうか。急に菓子箱を抱えて我が家を尋ねてくるとは思わなかった。まさか傲慢でプライドの塊と名高い彼が謝罪でもしに来たと? いや、有り得ない。絶対になにか企んでいるに違いない。
「フリーマンね、覚えてるよ。で、名前は?」
「ここに越してきた時に名乗りました。それで本日は……」
「もう一度聞かせてくれよ」
「……本日はどのようなご要件でしょうか」
「名前教えろって。聞こえないのか?」
お前こそ俺の言葉が聞こえないのか、との台詞は飲み込んで泡立つこめかみを抑えながら「レインです!」と苛立たしげに答えると、ドライズデールさんはやたらと嬉しそうに頬の内側を鳴らしながらガッツポーズをする。他人の家の玄関で何してんだこいつ……と惚けていれば、大きな手が伸びてきて俺の項を掴まえたかと思うと無理やり引き寄せられ唇を吸われた。

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