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星条旗のショアライン

第24章 SSS キャラ×男主(―/30日更新)



★EoTウィリアム・ケイジ

『紅茶はローズヒップにするんだ、絶対に』
リタのスーツ整備を順調に済ませて、ちょっと休憩しようかなぁと棚を漁っている最中、廊下ですれ違ったケイジさんに突然囁かれた台詞がフラッシュバックした。米軍本部の方で何かしらの不祥事を起こして二等兵に降格した挙句、歩兵としてこの最前線へ送り込まれてきた元少佐の広報官だと聞かされていたから、もっとなよなよした気弱な男性を想像していたのに、背筋が伸びて自信に満ち、戦闘演習においても堂に入ったような雰囲気を醸し出していたから吃驚していた矢先だ。正直、ローズヒップにしろなんて話の前後もなく言われたって「はいそうですか」とは納得できない。あんまりローズヒップは好きじゃないし、オレンジペコ派だし。
「……」
でも、あの必死な表情が頭から離れない。まるでそうでもしなければ死んでしまうぞ……くらいの迫力があった。まだギタイに世界が破壊されていない頃に読んだ小説の題材で『バタフライ・エフェクト』というものがあったけど、まさか俺がこの瞬間にローズヒップを選べば、未来のケイジさんが救われるとでもいうのだろうか。半信半疑ではあったが妙な恐怖心に負けてしまい、俺はローズヒップの箱を手にした。

★Aキャプテン・アメリカ&アントマン(連載主if)

インフィニティ・ストーンを集める為のタイムマシン完成は間近だったが、如何せん機械を弄らない組は暇なのだ。そんな折、スコットがどこからともなくトランプを出してきて『カードゲームしない?』と持ち掛けてきた。もちろん二つ返事で了承すると、彼は嬉嬉として俺の手を握り、ソファに誘導する。なんだか父親と一緒に休日を過ごすみたいで胸がいっぱいになるなぁ……なんて温かい気持ちでいたのも束の間、繋がれた手を断ち切るかのように横からスティーブが素早い手刀を下ろしてきた。

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