第4章 4 (裏あり)
最初はリヴァイと一緒になって書類を眺めていた私だけど、だんだんリヴァイの横顔に集中してしまっていた。
本当に美しい横顔だと感心してしまう。
サラサラの黒髪に、鋭い目。
高く小さな鼻に、感情の読めない、引き結ばれた薄い唇。
かっこいいなぁ…。
「おい、ソフィア。」
リヴァイが唐突にこっちを見る。
ずっとリヴァイを見ていた私は、思いっきり目が合ってしまった。
「っ!?」
「…………………。」
リヴァイは一瞬考えるように目を細めたあと、唇をそっと歪ませた。
めったに見ないリヴァイの微笑み。
しかしどこか黒い。
「さてはお前…。
俺に見とれてただろ。」
図星だ!!
「いっ、いや…」
「否定しても無駄だ。
顔が赤い。」
そう言ってリヴァイが私の頬に触れ、艶っぽく指先で撫でる。
リヴァイの指先がたまらなく冷たく感じるのは、私の頬がそれだけ熱い証拠だろうか。