• テキストサイズ

さぁ、お勉強のお時間です

第4章 おやすみのお時間です


軽くなった途端に、体を思い切り右へと向け丸くなる。


熱くて、涙がじんわりと目尻を濡らしていくし。
心臓の動きはさらに激しくなっていく。



だいたい。
あんな至近距離で見下ろされたら誰だって。
恥ずかしいに決まってるじゃない。
ハイセ、顔だけはとんでもなく整ってるんだから。
あれで迫られたらきっと誰だって。


「お嬢様」


丸くなって右を向くあたしの左肩をやんわりと何がが押した、瞬間。


「んぅ……?」



正面を向いたあたしの唇から、先ほどのカモミールティーが流し込まれた。


「え?」


ゴクン、と。


喉を鳴らしてそれを飲み込めば。
目の前ではハイセが満足そうにこちらを見下ろしていた。


「美味しかったですか?」

「……ええ」

「なら、良かったです」
/ 140ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp