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さぁ、お勉強のお時間です

第2章 ダンスのお時間です


「…………」
「あとは、破格の給料ですね」
「…………はい?」
「ええ、お嬢様がくそ生意気にも我が儘放題自己中高慢ちきに育ってくれたおかげで、当時はそれは素晴らしい金額までアップしておりましたから」

「……………」

顎が外れたかしら。
おかしいわね、口が空いたまま、閉じられないわ。



「……今、とんでもなくさらっとディスったわね」
「事実しか申し上げておりません」
「……………」

そうですか。
何よ、全然完璧なんかじゃないじゃない。
お金のため?
遊ぶ時間が欲しいから?
みんなこいつに騙されてるわ。

「………ハイセ」
「はい」
「…………その、よく遊ぶ人は、女の、人?」
「………お嬢様」
「何よ」
「その顔でそのかわいらしい嫉妬はお止めください」
「し、しっと?」
「ええ、今すぐその鏡に押さえ付けたくなります」
「は?」
「ぐちゃぐちゃのとろっとろになるまで愛し続けます」
「はぁ?」


おかしい。
いや、この変態執事も相当おかしいのだが。
なんであんなことをくちばしってしまったのか、あたしも相当おかしい。
あのアイスティー、毒でも入ってたかしら。



「ハイセ」
「はい」
「ダンスの練習、付き合ってちょうだい」


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