• テキストサイズ

さぁ、お勉強のお時間です

第2章 ダンスのお時間です


やっぱり涼しい顔しながら後片付けをするハイセを、盗み見る。
 

この人。
なんで執事なんてやってんのかしら。
こんだけ顔面偏差値も、頭の偏差値も高ければ他にもあると思うのよね。
たぶんどんな仕事でも完璧にこなすだろう。


「いかが致しましたか?」
「うん」

ポカンと、あたしの視線に気づいたハイセは、首を傾げる。

「ハイセはなんで、執事なんてやってんの?」

「…………」

ポカン、と傾げられた頭はそのままに、みるみる見開かれていくハイセの切れ長の漆黒の瞳。

「ハイセ?」


固まったハイセに、そう呼び掛ければ。
すでにそこにはいつもとなんら変わらない彼の姿。


「はい」

にっこりと笑みをこぼすのは、確かにいつものハイセだ。


「自由時間の多さ、でしょうか」
「は?」
「お嬢様が昼間学校に行っておられる間は比較的自由ですし、夜もお嬢様が早く眠っておいでになるので、けっこう夜の外出も自由です。」

/ 140ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp