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【名探偵コナン】 ある意味、それは。現実逃避。

第3章 ポアロ






その後、
とりあえず私の「確認」を待ってくれるという安室さんと暫く他愛のない話をするけど。


安「そんなに警戒しないでくださいよ。」


『警戒しますよ!』


安室さんが動くたびに身構えてしまう。

いや、違うの。
そんな何度もちょっかい出されるわけないとか、
自意識過剰なんじゃないかとか、
私だって思ってる。


でもね。


私は安室さんをアニメで知ってるから、危ない人じゃないとは分かってるけど。


これ、何も知らない状態だとしたら
ほぼ面識のない喫茶店のウェイターさんにいきなり迫られてる事になるわけで。

しかもイケメンなわけで。

つまりどう考えてもチャラくしか見えないわけで!


『なんであんな事したんですかー!』


考えるといっぱいいっぱいになってしまい、頭で処理できない言葉が口から溢れた。


安「好きだからです。」


『だから、なんで簡単にそんなことっ…』


安「簡単じゃないですよ?簡単にこんな気持ちにはなりません。」


もうだめ。
チャラくしか見えない。


あくまでも楽しそうな安室さん。


『私も好きです。』


なんだか悔しくて、目をまっすぐに見て言ってやった。
私にだって、大人の余裕があるもんね!


安「…そういうこと、冗談で言わないでください。」


だけど怒られた。

なぜ。


急に真顔になった安室さんから、冗談では二度と誰にも言わないと約束させられる。


そっちだって私をからかってるのに。
理不尽だと思うけど、何故か嫌な気持ちにはならなかったのでそのまま頷いておいた。








私が彼の家を出て自宅に送ってもらう頃には
すっかり辺りは暗くなっていた。


『今日はありがとうございました!』


車を降りて安室さんに頭を下げる。


安「こちらこそありがとうございました。』


しっかり連絡先も交換したし。


安「また明日、お待ちしてます。」


ちゃっかり、明日ポアロで食事をする約束までして。






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