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【名探偵コナン】 ある意味、それは。現実逃避。

第3章 ポアロ







木曜日の朝。

事件は起こった。



工藤邸で沖矢さんから絶品料理とお高いお酒を振舞われた次の週のこと。



『…あれ、』


いつものように朝食を食べ終え、お皿を洗おうとしたら。


『出ない…?』


水が出ない。
何度レバーを動かしても、出ない。


『なんでだろ…?』


不思議に思ったけど、仕事に行かなければならない。
念のため洗面所やトイレを確認したら、普通に水が流れた。


(帰ってから見てみようかな。)


とりあえず急がないと、と
その日はそのまま家を出た。

















『ふぅ、ただいま…』

くたくたになって帰宅する。
帰宅時間もいつもよりだいぶ遅く、ご飯を食べる気力もない。


『今日は本当に疲れた…』


化粧を落とし、そのままベッドに倒れこむと
すぐに眠ってしまった。















そして、翌朝。


『うわ!洗い物してないんだった!』


流しに置きっぱなしのお皿を見て溜め息。
試しにレバーを上げるけど、やっぱり水は出ないようだ。


洗い物をそのままにもできないので、洗面所の水を使ってなんとかお皿を片付けた。



その日のお昼に水道業者に連絡。
帰宅後に見てもらうと、中の部品が破損していて水が出なくなっているのだとか。

しかもその部品を取り寄せるのに2週間かかると言われた。


(うそでしょ…)


幸い、水が出ないのはシンクのみ。
それは良かったけど、これでは料理ができない。


(明日から2週間どうしよう…)


頭を抱えた私は、都合よく「また来てくださいね」という安室さんの言葉を思い出していた。




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