第19章 私の幸せ
『......ずっと忘れてたそんなこと............だって今の私と昔の自分全然違うもん、血の繋がった家族に愛してもらえなくて毎日泣いてた昔の自分』
毎日が辛くて仕方なかった............
『血なんて繋がってなくても娘と呼んでくれる父、励まして励まされて私を認めてくれる仲間、銀ちゃん達みたいなお兄ちゃんだっている今の自分』
楽しくて暖かくて安心してすごく幸せな今
『全部、真逆だもん』
銀時「兄貴と仲直りしなくていいのか?」
『え............仲直り............』
考えたこともなかった............でも............
『それは絶対にないよ』
銀時「なんでだ?」
『............私ね、すっごく傷ついたの...........何も悪いことなんてしてないのに存在が邪魔だって言われ続けて死ねって消えろって言われ続けて言われるたびに心に刺さって痛かったの、きっと湊兄がいなかったらとっくに自殺でもしてたんじゃないかな............』
私の大好きだった............ううん、大好きなお兄ちゃん
『思い出すだけで心が痛むの............もう二度と思い出したくもなかったし会いたくなかった』
心臓のあたりを抑える
『それに、これはただの八つ当たりってわかってるけど、湊兄が死んだ日.........もし、私が湊兄のところに行かなかったら死ななかったんじゃないかって.......今も側にいてくれたんじゃないかって思っちゃうの...........そう思うと兄上に対する怒りでいっぱいになるの』
私は手を強く握った
『私、おかしいかな?』
銀時「............いや、あかりが怒るのも当然だ」
そう言ってそっと抱きしめられた
『銀ちゃん............』
とっても暖かい............私は今幸せなんだ............
『ありがとう』
銀時「あかりは独りじゃねえよ」
『うん』
流れる涙を拭ってそっと笑った
スッ
襖を開けて神楽ちゃん達が入ってきて私達を見た瞬間固まった
?どうしたんだろう?
神楽「銀ちゃん............最低アル」