第3章 鬼を滅するために
勇輝さんは考え込むように黙り込んだ....何を考えてるんだろう....
勇輝「あかり!.....月影あかりでどうだ!!」
『何ですかそれ?』
勇輝「ヨツバの名前だ....ヨツバ、俺の娘にならないか?」
勇輝さんの娘になる?....私が?
『私は一人じゃない?』
勇輝「ああ、俺がいる」
『....ありがとう....お父さん....』
勇輝「ああ、これから頑張って生きていこうな....あかり」
あかり....月影あかり....
ここから始めるんだ....
あの日から2ヶ月、やっと怪我が治った
勇輝「よし!もう動いて大丈夫だ」
『うん、ありがとう!お父さん』
お父さんといえば嬉しそうにデレっとした
この反応に最初の頃はビックリしてたなぁ....
勇輝「俺の娘が可愛いすぎて辛い」
ギューっと抱きしめられた
勇輝「あかりぃーー!!なんでそんなに可愛いんだ!!」
暖かいなぁ....
『えへへ、お父さん大好き...』
勇輝「ウグッ!」
『お父さんはあかりのこと好き?』
勇輝「ああ、大好きだ」
そういえば話したいことがあったんだ
『お父さん....』
真剣な顔をした私を見てお父さんは何事だと真剣な顔した
『私、鬼殺隊に入りたい!!....湊兄を殺した鬼を滅したい!私みたいに悲しい思いをする人がいなくなるように....鬼と戦いたい!!....だから、だから、私に鬼との戦い方を教えてください!!』
動けなかった2ヶ月、これからどうするかを考え続けた....考え続けて....私がやっと出した答え
勇輝「言うと思ったよ....あかりならそう言うと思った....でもな、楽な道じゃないぞ....」
『うん....覚悟なら出来てる』
その日から厳しい訓練が始まり何度も挫けそうになった
でも、最愛の兄を殺された怒りが私を何度も立たせた
私の最愛の兄を殺した鬼どもを滅するために
腕がちぎれそうになるまで剣を振った
足がちぎれそうになるまで走った
こんな生活を続けて4ヶ月....影の呼吸を使いこなせるようになった
4ヶ月後の今日....私はとうとう藤襲山の鬼殺隊最終選別を受ける
勇輝「あかり.....気をつけろよ....必ず生きて戻ってこい」