第2章 見せられた真理の扉
「エド!アルぅううう!!!」
意識を手放したあと目が覚めたのは
真っ白い空間と…背後にたつ大きな扉だった‥‥
「‥‥っ…アル、‥‥エド‥‥あれ?ここは?」
二人のことが気がかりだ…あたりを見渡しここがどこなのかを確認すると
前の方から二人の声が混じったような声が聞こえた
「よぉ…」
「…誰?」
白い人間の影のような形をした何かがこちらに声をかけてきたようだ
?「俺はお前たちが住む世界の存在‥‥
或いは宇宙…或いは神…或いは心理…或いは0
或いは一‥‥そして俺は…お前だ…」
僕の方を指さしてにやりと笑うその影にぞくりとした
その瞬間背後の扉が開いて真っ暗な空間から大きな瞳が僕を見下ろした
そして振り返ると目が合ってしまった
「…ようこそ、身の程知らずのバカ野郎‥‥」
扉が大きく開かれた
そしてその扉の中から黒い触手がまた僕をからめとり引きずり込む
「ぅぁあああ~!!」
僕の叫び声をきいて静かにつぶやく影
「うるさいなぁ~‘‘お前が欲しがっていたものだろう?”」
違う僕はそんなことは望んでいない!
ただ…母さんと…皆で…また幸せに暮らしたかった…
それだけなんだ!!
「見せてやるよ‥‥真理を!!」
扉が閉じられて暗闇の中を落下していく‥‥
ものすごい情報の量を…直接頭の中にぶち込まれたみたいだった
頭が割れそうに痛かった‥‥だけど唐突に理解した
これが‥‥「真理」何だと
目の前に現れる白い母さんの影に僕は手を伸ばした…
また黒い触手が僕の身体を削るように消し去っていく‥‥
その母さんのてが触れそうなところで意識が手放されて
先ほどいた扉の前に戻っていた