第1章 プロローグ
「ねぇ、何か視線感じない?」
「あぁ……校門を出たあたりからな……まさか…!」
「違うわ、彼らの匂いは感じない……」
「あー!また2人で内緒話してるー!」
「隠し事はよくねーんだぞ!」
「抜け駆けはコナンくんのお得意ですからね!」
「何でもねーよ!ほら!博士んちでゲームすんだろ?早く行こうぜ!」
「そうだった!行こー!!」
そう言って走り出す3人。
何も変わらないいつもと同じ下校時間。
カチャ
『やっと見つけた……高校生探偵…工藤…新一くん……?』
頭に当たった冷たい感触にさっと血の気の引くコナン。
「だ…誰だ…!?」
『ぷ……くくく……ふふ……あはははは!!しーんちゃん!あ、今はコナンくんだっけ?』
「みなと……ねーさん……?」
それまでの緊張が解け、その場にへたり込むコナン。
みなとは助けを呼ぼうとスマホを出していた灰原に声をかけた。
『あなたが哀ちゃんね。大丈夫、私はあなたたちに危害を加える気はないわ。ここじゃ場所が悪いわね、場所を変えましょうか。』