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【ヒロアカ】雪恋【轟焦凍】

第7章 原作編《夏休み》


紫沫SIDE


夏休みが始まって数日が過ぎたある日。
先生に長期の外出は禁止だと言われて嘆いていたクラスの女の子達と学校のプールに集まるのはどうかという話になり、すぐに八百万さんが日光浴で使用許可を取ってくれたので今日は学校に来ている。

「おニューの水着は着れないけど、プールだー!」
「プール日和だね〜!」
「ええ、楽しみましょう」
「ほんま、晴れてよかった!」
「それにしても暑いね…」
「雪水は暑いの苦手なんだ?」
「うん。寒いのは平気なんだけど」
「皆さん、プールに入る前にしっかり準備体操をいたしましょう!」
「「「はーい」」」

八百万さんの号令で準備体操を始めようとした時、入り口から1-Aの男子数人が入ってくるのが見えた。
その中には焦凍君もいて、思わず目がそちらに向いてしまう。
水着なのだから当たり前なのだけれど、あまり見ることのない晒け出された上半身にあらぬことを思い出してしまった。
以前その姿を見た時のことを…

(私は一体何を考えているんだ!?)

他にも沢山人がいる中でそんな自分が恥ずかしくて、考えを振り切るようにして準備体操を始める。
すると、また入り口から誰かが走り込んでくるのが見えた。

「あら、峰田ちゃん」
「上鳴も来てたんだ」

その後に続いて緑谷君もきている。
プールの対岸に座り込んで落ち込んでいる上鳴君と何故か正座でこちらを見ている峰田君。

「上鳴くん、峰田くん!学校内で体力強化とは見事な提案だ!関心したよ!」
「「へ…?」」
「さあ、皆と一緒に汗を流そうじゃないか」
「いや、ちょっと…」
「ま、待って…」
「「待ってくれぇえ!」」

そこへ飯田君が近寄っていき二人を抱きかかえて去っていった。

「男子は体力強化の為に集まってたんだね?」
「みたいね」

そんな男子を横目に、私達はプールの中に入って自由に泳いだりして過ごしていた。

「ねぇねぇ、ビーチボール持ってきたからこれで遊ぼうよ!」
「葉隠ナイス!」
「あ、私はちょっと日陰で休んでくるよ」

プールの中にいればある程度涼しくはあるけど、やっぱり日差しがキツくて私は一度休憩を入れることにした。


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