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絶望の果てにあるもの

第2章 新たな試練




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そんな事があって…
いつの間にか…
月日が経っていた。

そして…ある知らせが入った。

【十三隊所属。朽木ルキアが行方不明になった】
その知らせは今だに四番隊に入院しているレンにも伝わった。

『(嘘やろ…行方不明って…そうや…コッソリ抜け出して確めに行こ…)』

レンはベッドから降りて…
部屋から出ようとしたが…


《レンだけは…助けて下さい!!》

《そうか…君が死んでも良いということかな?》

《レンが助かるなら…あたしはもうこの身体では…あなたのお役には立てません。》

《そうか…試作段階の虚の餌になってもらおうか…》

《レン…あなたは生きるのよ。絶対にあの人には逆らってはだめよ?レン…大好きよ…》



『季南…(なんで…また…苦しい…あの時の事が…なんで今更…苦しい…早く…ベッドに戻らな…)』

「市丸副隊長!?大丈夫ですか!?胸が苦しいのですか?」

様子を見にきたのだろう隊員の声がレンの耳に届いた。

しかし…苦しさのあまり、答えることは出来なくて首を上下に振った。

「卯ノ花隊長を呼んで参ります!!」

隊員がそう言ってからすぐに卯ノ花…しばらくしてからギンが来た。




『ギン…なんでなんかなぁ…最近なぁ…季南の事ばっかり思い出すんや…それで苦しくなるみたいや。』

「レン…忘れたい?」

『は?』

「季南との記憶か…辛いんやったら…少しだけでも忘れたらええ…もう…レンが苦しんどる姿は見たくないんや…」

『ギン…おおきに。せやけど…忘れたら…あたしは変わってしまうんや。あの過去があるから…今のあたしが居るんや。忘れたら意味ないんや。あたしが強くなればええ話や。』

「そうやな。そういうとこ…季南にそっくりや…」

『顏は思いっ切りアンタに似てしもうたからなぁ…性格までアンタに似てしもたら…あたし引きこもりになってしまうかもしれへんなぁ…』
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