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絶望の果てにあるもの

第2章 新たな試練




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「なんやそれ…。落ち込む言い方やなぁ…。」

『そういうふうに言ったつもりやってんけど?』
「レン~!!」

ギンはレンの頬を横に伸ばした。

『ひゃひひゅんひぇん!!(なにすんねん!!)』

「何って?お仕置や。似たらあかんとこは似とるんやねぇ?」

「ぷっ…」

ギンが噴出すとレンもつられたように噴出して…
二人で爆笑して…
四番隊の人に怒られてしまった。
それでも二人の笑いは止まる事なく…
二人揃って肩を震わせていた。

その次の日…
レンは退院した。
そして…
朽木ルキアに極刑が言い渡された。








―六番隊隊舎近く…

「随分冷静やったなぁ…六番隊長さん。ご立派!ご立派!流石…六番隊長さん…死神の鏡や。」

「バカ言えや。死ぬだの何だのにビビってんのはてめぇと九番隊長くらいなもんじゃねぇか?お前が心配してる奴は…案外落ち着いてたりしてな。」

「え~!!そうかぁ?レンは小さい時は怖がりだったんよ?」

「それは昔の話だろ?」

「隊長格が二人揃って副官も連れず、私になんのようだ?」

「いややなぁ…妹さんが処刑される言うんで…六番隊長さんがヘコんでへんか心配しててんやんかぁ。もし…レンがそないな事になってしもたら…ボクやったら…あないに堂々と言われへんわぁ…」

「兄等には関係の無い事だ。」

「ヘコむわきゃねぇか。名門には罪人の血は邪魔なんだからよ。」

「ほぉ?貴族の機微が平民に理解出来るとは意外だな。」

「そうでもねぇよ。俺は昔っから気がきくほうなんだよ。どうだ?気が利くついでにさっきの罪人…処刑より先に俺が首を首を落としてやろうか!?」

「ほぉ…知らなかったな。兄ほどの腕で人の首が落とせるというのか?」
「試してやろうか?」

「試させて欲しいか?」
更木と白哉の間に火花が見えた時だった。
白哉の目の前から更木が消えた。

「堪忍してや。六番隊長さん!!少なくともボクはアンタの事怒らせる気はなかってん!!ほんなら…妹さんによろしゅう。」
ギンに布で縛られた更木は騒ぎ続けていた。
ギンは瞬歩で更木と共に何処かに行ってしまった。
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