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絶望の果てにあるもの

第2章 新たな試練




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『(アレ?ここ…どこやろ?)』

「市丸副隊長!!目が覚めたんですか!?待ってて下さい!!卯ノ花隊長と市丸隊長に連絡して参ります!!」
レンの病室を通りかかった隊員が起き上がっているレンを見てそう言いながら走って行った。







―三番隊隊主室

「市丸隊長…レン…市丸副隊長は大丈夫ですか?」

「分からへん。多分四番隊長さんが大丈夫やって言うとったし…大丈夫だと思うんやけど……あ゛~!!心配や!!ボク…四番隊まで行ってくるわ!!」

「えっ!?隊長!!まっ…」
イズルが待って下さいと言おうとすると…

「四番隊七席。山田花太郎です。市丸隊長はいらっしゃいますか?」

「入ってええよ?」

「失礼します。」

―ガラッ…

「市丸副隊長がお目覚めになりました。」

「分かった。今行くって伝えといてくれへん?」
「はい。確かに伝えておきます。それでは失礼します。」

花太郎は三番隊から出て行った。

「はぁ…イヅル…行って来る…」

「はい。いってらっしゃって下さい。」

ギンはイヅルのその言葉を聞くと…
四番隊へ向かった。









―四番隊隊舎。特別救護室


『ギン…ゴメン。あたし…またなったんやね。』
「気にせんでええよ。しゃあないやろ?」

ギンはレンのそばに駆け寄り、優しく言った。

『ギン…あたし…突然怖くなったんや…いつか役に立たなくなったら…殺されてしまうんやないかって…十一番隊に居った時はいつか死ぬのが当たり前みたいなもんやったし…なんとも思ってへんかった。せやけど…副隊長になったら…何故か…怖くなったんや…』

「レン…大丈夫や。いくらあの人でも…そんなことはさせへんよ。レンはボクの大切な娘や。そんな事したら…ボクはあの人にレンにしたことと同じ事したる。せやから…安心しぃ?な?」

ギンはレンに優しく抱き締めて優しい口調で言った。
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