第2章 ~伊達政宗~ end.
「きょうこ……緊張してんのか?俺に任せておけば大丈夫だ……お前は安心して、俺に身体を預けておけ」
なんて言うから…………
まさか、大して濡らしもしないで、挿れてくるなんて思いもしなかった……そのうえ、
「お前、あんま濡れないんだな。声も我慢すんなよ」
って!そりゃ、あんな子供みたいなチューだけで、濡れる訳ないでしょーがっ!?
声!?いつ出す時があったの!?
ってか、演技する間もなかったわ!!!
そう。政宗はスポーツセックスどころか、かなり自己中なセックスで、私はあまりの衝撃に呆気にとられていたのだ……
「まぁ、お前もこれからもっと良くなるよ」
なんて、慰めのキスまでおでこにしてきたっ!!!
って、これからもっと良くなんなきゃなのは、、、
アンタだっ!!!政宗っ!!!
きっと今までの女は、政宗が相手だからかなりの演技力で政宗を喜ばせてきたのだろう。
だけど私はもう演技はしないと決めたの。
ここでこのつまんないセックスに媚びたら、私の人生マジで終わりだ。
「政宗……」
「ん?なんだ、きょうこ?」
まぁ……ピロートークは合格かな。
政宗が達した後、ずっと私に腕まくらをして髪をすいて甘い雰囲気を作ってくれている。
政宗はきっと本当に私の事が好きなんだ。
心の底から愛してくれている。
じゃないと、さっさと身体を清めて寝仕度を始めるはずだ。
うん!そう!私は決めたんだ。演技はしないって!