第76章 コンプレックス　10

　翔の実家

　基本、金曜日の約束じゃ無かったの？　

　でも、ここまで来ると、諦めの境地と言うか……

「翔歌……」

（……）

　ガチャ!　

「翔ちゃん!　逃げなさい!」

　翔「お母さん？」

　何が…… 起きたんだろう

　あの場所にお母さんと、あの人二人にして大丈夫だったのかな？　

　街並みを歩きながら、もう僕は考える事したくないって思っちゃって……

　目についたファミレス…… ここで少し休もうかな……


　翌日月曜日

　中間テスト

　和也.智.雅紀side

　翔ちゃん？　無表情で…… テスト受けている翔ちゃん。どうしたの？　

　翔？　オイラ試験官をしてんだけどさ…… ロボットみてぇだ…… 翔。何があった？　

　翔ちゃん？　朝から元気無くて…… どうしちゃったの？　翔ちゃん……


　試験後 放課後

　翔歌「翔ちゃん!」

　翔「お母さん……」

　試験の後、職員室に来なさいと担任に言われて

　応接室には

　翔歌「翔ちゃん…… 良かった無事で…… 昨日あの後、マンションにも戻って無いし、私の所にも来なかったから…… けど良かった無事で……」

　お母さん…… 僕を抱き締めて泣いてた


　翔歌「お母さんのマンションにおいで？」

　って

　なんか、話したくなかったし、食べたくもなかったから

　翔「休みたい」

　お母さんは何も言わず、お母さんのベットに寝かせてくれて、布団を掛けて、頭をポンポンて…… してくれたんだ……